DEAF BASKETBALL FESTIVAL vol.4

【 デフフェス1日目 】

 2008年11月1日・2日にかけてデフバスケットボールフェスティバルがが開催されました。全国各地からデフバスケに関わる方々が集結し、3on3大会、AND1選手として活躍しておられる森下雄一郎選手によるクリニック、デフダンスショーなど2日間に渡って様々なイベントが盛大に行われました。

 1日目は3オン3大会が行われました。中学生からデフバスケの日本代表の選手、さらには毎月NKS-405で行われている3on3イベント「BALLERS DELIGHT」の出場している選手なども参加していました。試合はみんな笑顔でとても楽しまれていて、会場はとても和やかなムードに包まれていました。
また途中で行われた1オン1イベントでは健常者の選手とデフバスケ選手の対決が実現。この対決ではBALLERS DELIGHTで活躍中の枦山選手、塚本選手も参戦。関西トップレベルのストリート選手とデフバスケの選手の夢の対決に会場は大盛り上がりでした。
そして決勝の前には「大阪籠球会」のメンバーによるクリニックが行われました。変わったボールハンドリングの練習方法でみんな興味津々でした。最後は「大阪籠球会」の見事なパフォーマンスで締めて、無事に1日目は終了しました。

 


【3オン3大会 結果】
(優勝) PIECEA (準優勝) 東福神ゴールドフィンガース


   




【 デフフェス2日目 】

2日目は森下雄一郎選手によるクリニック、ピックアップゲームが行われました。この日のオープニングはデフダンスパフォーマンスから始まりました。
「B-NE」という女性二人組のユニットでガールズヒップホップに合わせて素晴らしいダンスを披露してくれました。
耳が聞こえなくても「体で音を感じながら踊る」という彼女たちに会場は驚きを隠せませんでした。会場が暖まったところでいよいよ森下雄一郎選手が登場。
ボール1つを使った難しいドリブル練習や普段やっているシューティング練習などを披露してくれました。途中では森下選手との夢の1オン1対決が実現。
子ども達が次々と森下選手に挑んでいきます。森下選手から「自分で信じた道は最後まで貫き通そう」というメッセージがこの1オン1には込められていたような気がします。
【 森下雄一郎選手クリニックの様子 】
クリニック終了後は子ども達から森下選手への質問タイム。「バスケを始めたきっかけは何ですか?」「日本とアメリカのバスケの違いは?」など様々な質問が森下選手に向けられました。森下選手は一つ一つの質問に丁寧に受け答えします。「周りに何と言われようと自分が決めた道を進むことが大切」。ボール1つでアメリカに渡り辛くても、それを乗り越えてきた経験、そしてAND1という世界一のストリートボールチーム一員にまでたどり着いた経験を伝えていました。 何よりも「今日という日を用意してくれた皆さんに感謝です。そしてみんなに出会えたことを誇りに思います」という言葉が印象的でした。プロバスケットボール選手とデフバスケットボール選手の距離が縮まった瞬間でした。最後は、デフダンスユニット「B-NE」によるパフォーマンスで2日目は締めくくられました。 この2日間、バスケットボールというスポーツを通じて様々な感動が生まれました。健常者も障害者も関係なく、「バスケが好き」というみんなの共通の想いでこのイベントは無事成功することが出来ました。 世間になかなか知り渡ることができなかった「デフバスケットボール」。この2日間を通じて、一筋の光明が射したのではないでしょうか。


【 森下雄一郎選手クリニックの様子 】

   
 


   
【 森下雄一郎選手クリニック後の集合写真 】

   
 
   
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